フラッシュライト ANSI基準

ペリカンは数値に基づいた独自の試験を率先して実施してきた一方で、フラッシュ業界では、個々のニーズに合った適切なフラッシュライトを選ぶ際の共通言語が必要との言葉を多数いただくようになりました

このため、米国国家規格協会 (American National Standards Institute:ANSI)は、フラッシュライト業界の協力の下、特徴とメリットを分かりやすく消費者に伝えるために、性能基準とマークを設定しました

"設定されたANSI/NEMA FL1 基準は、下記6種類(マークは全8種類)の評価規格となります。※NEMAは米国電機工業会(National Electrical Manufacturers Association)の略称です。※各評価規格に基づき、第三者機関、または自社での試験が行われ、試験に合格後、当該製品への試験結果についての記載やマーク表示が可能となります。"

光出力
光出力とは、照明器具から放射される光の量(=全光束)を意味します。全光束とは、光源(照明器具)から全ての方向に発される光束のことで、放射される光の全物理エネルギー量を表しており、単位はルーメン(lm)です。
持続時間
持続時間とは、照射開始後の出力が維持される時間を表します。新しい電池を使用して、照射開始30秒後の出力を100%とし、出力が10%に到達するまでの時間が持続時間となります。
照射到達距離
照射到達距離とは、光源から照射された光が、0.25ルクス(lx)となる点の到達距離を表します。0.25ルクスとは、「広々とした場所で晴天の夜」の満月から発せられる光と同等レベルを意味します。
最大光度
光度とは、光の強さ(=ある方向の単位立体角内に放射される光の量)のことで、最大光度とは、光の中心軸上の最大発光強度です。単位はカンデラ(cd)で表され、距離による影響を受けません。
耐衝撃性
耐衝撃性とは、堅い面に落とした場合、どの程度まで衝撃に耐えられるかを示す指標です。
IPX4 耐水性

IPX4とは、全方向からの飛沫を受けても、その機能に影響が無いレベルの耐水性を意味します。

IPX7/IPX8防水性

IPX7とは、定められた圧力および時間条件の下で、一時的に水没してもその機能に影響が無いレベルの防水性を意味します。

IPX8とは、メーカーが定めた、IPX7より厳しい圧力および時間条件の下で、継続的に水没してもその機能に影響が無いレベルの防水性を意味します。

ANSI (米国国家規格協会)

本基準は、米国における製品、サービス、プロセル、システムおよび人材に関する自主的な共有規格の開発を担っている、民間NPO法人の米国国家規格協会によって定められました。同協会は、米国製品のグローバルな普及のため、米国規格と国際規格の調整も行っています。

用語集

カンデラ - 光の強度を示す単位であり、光源から特定の方向へ放射される単位立体角あたりの光の明るさを示しています。

ルクス - 国際基準における光の量の単位。光源から放射された光が、照射対象の床や壁に当たった明るさを数値化した単位。

ルーメン - 光源から発する光の総量の単位。ルーメンは「全光束」とも定義され、光として認識する照射されたエネルギーの全総量を数値化した単位。

積分球 - 光源の全光束の測定に用いられる、出射ポートが設けられ完全密閉可能な中空の球状測定装置。内壁には80%以上の高い反射率を可能にする白色拡散反射塗料が塗布されており、分光放射計を直視できない仕組みとなっています。

IP(イングレスプロテクション) - 電気機械器具の筐体やケース等が埃や水の侵入をどの程度防げるかを表わす保護等級。IPコードは、2つの数字を用いてIPXXのように表示される。一つ目の数字は、固形物やホコリの侵入に対する保護性能を意味しており、二つ目の数字は、液体(水)の侵入に対する保護性能を意味しています。例えば、IP54の場合、5は固体物・ホコリの侵入に対する保護性能レベルを表し、4は液体に対する保護性能レベルを表しています。

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